最近のブログ
カレンダー
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
最近のエントリー
- 2024年
- 2023年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
高齢犬の足腰のチェックをしてみませんか?
23年08月30日
人医療においても運動器、つまり足腰や関節の疾患は加齢とともに増加しそれに伴って運動強度が低下、そしてさらに進行すると日常生活にも支障をきたすようになってしまいます。そのような状態をロコモティブシンドロームと呼び、運動機能低下によりさらに生活習慣病や認知症を招くなど重大な状態と考えられています。犬も同様で、加齢により運動器疾患の罹患率は高くなり、うまく歩けなかったり、びっこを引くなど疼痛を引き起こす原因になります。また何よりもそのような状態は犬にとってもストレスフルであり、ものを言えぬワンちゃんたちの運動器疾患は飼い主であるご家族が見つけてあげなければなりません。
動物のいたみ研究会が、運動器疾患による痛みを見抜くポイントとチェックリストを作成しており、これはホームページから誰でもダウンロードすることができます。その中からいくつかピックアップして見てみましょう。
・散歩に行きたがらなくなった。
・ソファー、イス、ベッドなどの高いところへの上り下りをしなくなった。
・尾を下げていることが多くなった。
・飼い主や他の犬と、またはオモチャなどで遊ばなくなった。
・寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった。
いかがですか?「歳を取ったからかな」と思いがちな行動が多いように思えます。特に寝ている時間が長くなったというところはまさにそのような印象です。明らかなびっこを引かなくても、実はこれらのサインが隠れ関節炎の徴候だということは大いにありえます。もちろんどの程度の期間それらが見られるのか、他の病気はないのかなど、いくつか鑑別すべき点はありますので、これらの症状がすべて痛みのサインとは限りません。しかし飼い主さんがまず気づいてあげることが発見の第一歩だと思います。関節炎を根治することは難しいですが、様々な方法でその痛みを軽減し、ワンちゃんの健康寿命を延ばしてあげることは可能です。少しでも痛いのかな?と思うことがありましたらご相談ください。
T.S.