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愛犬のお耳が気になったら...
18年11月18日
「耳を掻きすぎて出血している」「耳から嫌なにおいがする」。
こういった主訴でご来院される方が多くいらっしゃいます。
外耳炎は獣医師が最も多く遭遇する犬の疾患だと言われています。外耳炎の子の耳の中を検査させていただくと、多くの症例ではカビや細菌が増殖していますが、そもそもの原因は別に存在することがほとんどです。
最も多く見られるのがアレルギーなどの体質によるものですが、ダニの寄生や、草・木の枝といった異物の侵入、内分泌疾患、免疫疾患、腫瘍・・・。
人間も同様ですが、本来、耳には「自浄作用」と呼ばれるものが備わっていて、耳垢(じこう)は自然に耳から排出されます。しかし、身体に何らかの異常が存在し、自浄作用がうまく働かない場合、耳垢が溜まり、外耳炎を引き起こすことがあります。
外耳炎は、放置すると中耳炎や内耳炎を併発してしまったり、痒みがひどい場合に繰り返し耳を掻いたり頭を振ったりすることで、耳介が内出血を起こす耳血腫(じけっしゅ)になってしまったりします。中耳炎になってしまうと、場合によっては外科手術が必要です。
大多数のわんちゃんは耳を触られるのを嫌がるため、耳の疾患は発見が遅れがちです。小さい頃から耳の中を定期的にチェックさせてもらえるよう訓練しておくことが重要です。
愛犬のお耳が気になったら、お気軽にご相談くださいね。S.K