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猫の尿管結石 (血液透析/SUBシステム)
17年10月08日
近年、猫の尿管結石が増えています。食事に下部泌尿器系症候群が起こりにくくするための対策がされており、そのことが尿管結石を多くしているのかもしれません。尿管結石の予防にはウェットフードがお勧めです。猫は偏食癖が強くドライフードだけしか与えていないと、ウェットフードを食べなくなります。将来食事変更が必要になることもありますので、小さいころからウェットフードを食べれるように練習しておくとよいでしょう。先日4歳になったばかりのオス猫ちゃんが両側尿管結石で、まったく尿が作れずに来院されました。BUN 315mg/dl、K 8.77で、とても重症でしたが、がんばって遠方より来院されました。腎盂にカテーテルを入れ排尿を確保しながら血液透析を行い、一命をとりとめました。左右の腎臓の中に数十個の結石を認めたため尿管結石を解除しても再発する可能性が高く、尿管に結石が大量に詰まっている側にSUBシステム(皮下尿管バイパスシステム)を留置しました。今順調に過ごしてくれています。尿管結石の症例は3~4歳くらいから多くなります。ご心配な方は尿検査、レントゲン検査がお勧めです。