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凍結・解凍法による脂肪幹細胞療法
15年05月17日
当院では間葉系幹細胞療法のひとつである脂肪幹細胞療法を実施しております。主に椎間板ヘルニアにおける脊髄の再生や、その強い抗炎症効果に期待して種々の炎症性疾患や免疫介在性疾患に適用しています。
元来の方法では動物から脂肪組織を取り出し、約2週間の培養期間を経て投与できるようになるのですが、その期間を待つことができない重症患者も多くいます。そのような場合には、他の動物から培養した幹細胞を凍結保存したものを、解凍・調整した後に投与する方法もあります。他の動物のものでもその効果は十分期待できます。また副作用もほとんどありません。当院ではいくつかの幹細胞を凍結してストックとして保存しておくことを心がけており、いつでも投与できるように準備をしております。
間葉系細胞療法はまだまだ新しい分野で、その考え方や治療法などはまだはっきりと確立されてはおりませんが、新しい情報は早く取り入れて診療に活かしていきたいと思っております。脂肪幹細胞療法に興味のある方は一度ご質問ください。
T.S.