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皮膚の脱毛症
13年05月22日
動物の毛には、いろいろな周期があります。毛包の状態が活発に毛を産生する状態を成長期、毛包が退縮する過程を退行期、毛包が退縮している状態を休止期と言い、毛は休止期を経て抜け落ちます。脱毛には、炎症性脱毛と非炎症性脱毛に分類されます。炎症性脱毛は、炎症によって毛が抜け落ちるので炎症が治まれば毛は生えてきます。非炎症性脱毛は、この毛周期に異常を起こしたり、毛周期が正常でも、正常の毛が出来ない結果、毛が折れやすくなったりして脱毛が起こることがあります。甲状腺機能低下症では、毛が形成されるのに必要な成長期を促すことができず、毛が休止期の状態になってしまい、脱毛してしまいます。副腎皮質機能亢進症では、毛の状態は休止期の増加と毛包の委縮で毛が抜けやすい状態になってしまい脱毛を起こすと考えられています。また雌の性ホルモンが過剰の状態でも毛が成長期になることを抑制してしまい毛が脱毛すると考えられています。
以上の病気は、治療が必要な内分泌疾患でありますが、そのほかにも遺伝的に毛周期が正常ではない結果脱毛をおこしたり、毛にメラニン顆粒が取り込まれる過程で異常をおこし、毛が正常に発育できない毛になってしまう病気や心因性でなめ続ける結果脱毛してしまうことまで多岐にわたります。
そういった病気を診断するのに、毛の脱毛パターンの把握の為の毛根、毛軸の検査、細菌や真菌検査、バイオプシー検査、ホルモン検査などが行われています。
ウサギの子宮疾患
13年05月22日
雌のウサギは、子宮疾患が非常に多く認められます。
ウサギで10歳を超えてくるウサギは、避妊手術をしている個体がほとんどです。
ウサギの子宮疾患は、子宮内膜過形成、子宮腺癌、子宮腺腫、水腫、筋腫が多くみとめられます。
子宮疾患が多い理由として、発情期が非常に長いという、発情周期の関連が考えられていますが、
明確には不明な部分も多いです。
症状として、明らかに出血が認められることもありますが、無症状で経過することも多いです。
また、陰部からの出血も、血尿と認識いてしまうこともおおいので、注意が必要です。
食欲不振が認められる場合、貧血や腹膜炎、子宮の腫大による圧迫など、状態が非常に進行している場合が多いです。
ウサギはもともと症状があらわれにくい動物ですので、普段から注意深い観察が必要であるとともに、
避妊手術を若いうちにしてあげることで、長生きさせてあげれるので、雌のウサギを飼ってられる方は一度ご相談ください。