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「がん治療・最前線」ハイパーサーミア
09年01月18日
1月17日(毎日健康サロン市民公開講座)癌の集学的治療とハイパーサーミアに参加してきました。
林 豊行氏:医療法人友紘会理事長 中村 仁信氏:大阪大学大学院教授 近藤 元治氏:京都府立医科大学名誉教授 今田 肇氏:医療法人共愛会戸畑共立がん治療センター長 武田 力氏:大阪ガン免疫化学療法センター院長という講師の方々のお話をお聞きしました。
手術、放射線、抗癌剤、免疫療法を中心とする集中的がん治療にくわえてハイパーサーミア(温熱療法)を併用すると各種治療方法の効果を高め副作用を軽減できることが分かってきました。癌組織は正常組織に比べ熱に弱いことが分かっており、41.5℃以上になると死滅します。ハイパーサーミアは加温による免疫の活性、QOLの上昇、癌組織の薬剤取り込み上昇、放射線治療の効果増強という役割を果たします。一度効果がなくなった抗癌剤による治療がハイパーサーミアをうけることによりあらためて効果がでてきた例を見せていただきました。
体の奥深いところでできている癌病巣を中心にからだの表面より2極の電極版ではさみそこからでる高周波が生体分子に回転をおこさせ摩擦運動によって自己的に発熱が起こる仕組みです。
脳、眼球を除くすべての部位に適応になり、初期、末期、癌組織型や種類を問わないため、いろいろな癌に適応できる期待をもたれています。動物に対する研究はこれからですが、今後積極的に取り組んでいきたいと思っております。