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カテゴリー:セミナー

23年02月17日

復習しよう!猫のリンパ腫に対する診断と治療

大阪公立大学 獣医内科学教室 大阪公立大学附属獣医臨床センター 内科診療科/腫瘍科

古家 優先生

今回は対面での開催でした。テーマは猫のリンパ腫に対する診断と治療についての復習ということで、猫のリンパ腫で多く遭遇するタイプの消化器型、鼻腔内リンパ腫、皮膚型リンパ腫を中心に解説していただきました。

消化器型リンパ腫は猫のリンパ腫で最も発生が多いタイプで、その中でもLow-grade、Intermediate〜High-Grade、そしてLarge Granularタイプと細分化されます。ここで多くの獣医師を悩ませるのが、このLow-Gradeリンパ腫と炎症性腸疾患の鑑別ですが、今回はその点についても詳しく解説していただきました。臨床症状エコー検査、内視鏡、病理検査などを組み合わせて判断するべきで、特にLow-Gradeリンパ腫では内視鏡において病変部位の肉眼所見を注視しつつ、採材部位も十二指腸と回腸をそれぞれ分けて採材すべきだという話も再認識させていただき、ケーススタディも混じえて解説していただきました。

鼻腔内リンパ腫は、実際の公立大学での放射線治療の実績も交えて生の声を聞くことができました。皮膚型リンパ腫は猫では稀ですが

数少ないケースで、治療は確立されていないため、局所であれば外科切除や放射線治療多発していればC C N UやC H O Pなどを検討すべきとのことで、ワクチンの注射部位に発生することもあるそうです。今後様々な報告にしたいです。

R.I