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葉月会 腫瘍外科セミナー 「肝臓腫瘍の外科」18年11月10日
カテゴリー:セミナー
18年11月20日
11月10日 葉月会 腫瘍外科セミナー
演者 酪農学園大学 廉澤 剛
今回は肝臓にできた腫瘍の外科手術に関する講義をしていただきました。肝臓は余剰機能が多くあるため3/4まで外科的に切除することが可能です。しかしながら肋骨や横隔膜で囲まれている臓器であり、視野を確保しアプローチすることが難しい場所にあります。加えて肝臓は動脈、静脈、門脈、胆管といった複雑な脈管をもっており、分葉構造をしています。特に右葉は後大静脈に固着しており、それを傷つけると大出血につながるので手術の難易度は高くなります。その一方で肝臓腫瘍のなかで肝細胞癌は手術によって良好な予後が得られる可能性が大いにあります。
講義では正中切開のみでない傍肋骨切開による視野の確保のしかたやCT画像処理による脈管の確認、各葉の手術の動画を見せていただき、大変勉強になりました。当院には超音波手術機(ソノペット)もあり、より安全に手術が行えます。肝臓に腫瘤がみつかった方はまずCTを撮って手術が可能か検討してみませんか。
K.Y