南が丘動物通信トップ
最近のブログ
最近のエントリー
- 2024年
- 2023年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
11月10日葉月会腫瘍学セミナー
カテゴリー:セミナー
12年11月10日
11月10日葉月会セミナー
膀胱癌の診断と治療
廉澤 剛先生 酪農学園大学 獣医学部 伴侶動物医療 教授
今回のセミナーは、膀胱癌についてがテーマでした。膀胱癌は、犬の膀胱癌の2%で生じる疾患で、シェルティーや、ビーグル、ウェスティーといった、好発犬種が知られています。膀胱癌は移行上皮癌といった悪性の腫瘍が多いのですが、診断は、必ずしも分かる検査はなく、排尿した尿から分かる可能性は30%で、カテーテルをいれた検査でも、77%、バイオプシーでも、91%の診断率になります。また、移行上皮癌の状態によって予後ま様々です。膀胱腫瘍は、根治が難しく、1年生存率は16%という報告が有ります。膀胱から尿を外に出す出口の部位で腫瘍が起こることが多く、その結果、排尿したくても、出しにくい排尿障害が起こります。出血は、その時によって変化します。膀胱癌の治療は内科的治療と、外科的治療があります。内科的治療は、抗癌剤であったりピロキシカムといわれるNSAIDの内服薬があります。また膀胱を全摘出する治療法をあります。膀胱の全摘出は、排尿出来ないつらい状態をなくすことが出来る治療ではありますが、尿が常に出続ける状態になりますので、飼い主様への十分なインフォームド・コンセントが必要だと感じました。