今回は岡山理科大学 獣医学部 外科助教 糸井崇将先生をお招きし、神経疾患の診断と治療という題目でご講演頂きました。
神経疾患を疑う症状として、ふらつき・発作・旋回・斜頸などがあります。診療において神経疾患を疑う場合には神経学的検査、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などを行います。今回の講義では、神経学的検査の方法や評価のポイントを写真・動画を交えて丁寧に解説して頂き、神経学的検査の手技を再確認できました。神経学的検査は特別な道具や設備を必要とせず、どこでも実施できる基本的な検査ですが、正しく評価することで病変の場所や重症度を推定できるため、この検査の重要性を改めて感じることができました。
講義後半では、神経疾患の代表格でもある椎間板ヘルニアを中心に最新の情報も踏まえながら画像診断のポイントをご講義いただきました。神経疾患の診断のポイントを包括的にまとめて頂き、内容は盛りだくさんでしたが非常に分かりやすく、明日からの日々の診療に役立てるものばかりでした。
講義の後は、診断に苦慮した神経症状を呈する症例を持ち寄り、症例検討会を行いました。参加されている先生方のさまざまな意見を聞くことができ、大変興味深かったです。私も活発な討論に参加できるよう日々精進していきます。
D.N