Dr.Johnsonに教わる「The 呼吸器額」~正しい診断で適切な治療を目指そう
講師 Dr.Lynelle Johnson
DVM,MS,DACVIM(SAIM) Professor,University of California-Davis
JAHAの国際セミナーに参加してきました。
犬と猫の呼吸器疾患に関して、身体検査や症状に関する基本的なことから、先生が実際に行った比較研究の結果や新しい論文に関してまとめたものを教えていただいたり、あまり遭遇しないような特殊な例まで多様性に富んだ講義をしていただきました。
咳に関して、ネブライザーの有用性を再確認しました。また、気管虚脱に対して抗不安薬を使用していたり、今までの治療にプラスになるような内服の使い方などを知れたと思います。他にも粘液排出のための方法として、クパージュという方法を初めて知りました。動画を拝見すると特に道具なども必要としない方法であり、オーナー様の自宅におけるケアの1つとしてプラスで活用できやすいと感じました。
そのほかにも普段の診察でよく遭遇する気管虚脱や肺炎、猫のヘルペスウイルス感染症などに関してインフォームドを行う際の注意点や薬剤の選択に関して新しい見解ともにお話いただました。
また今回は、症例のほとんどで気管支鏡を用いての診察を行っており、気管洗浄からの細胞診についても詳しく説明いただきました。
気管洗浄に関しては気管支鏡を用いての方法以外にも、軽い鎮静下や、気管チューブを利用した方法に関しても詳しく説明していただきました。ぜひ活用して診断の一助にできたらなと思います。
他にもボリュームたっぷりの興味深いお話を伺わせていただきました。しっかりと復習し、院内でもほかの先生方とも共有することで、今後の診察に生かしていけたらと思っています。
S.A