南が丘動物通信

猫の甲状腺機能亢進症の甲状腺両側摘出症例 21年11月18日

猫の甲状腺機能亢進症は甲状腺摘出により完治できます。甲状腺には副甲状腺と呼ばれる上皮小体が付着しておりこれがカルシウム濃度をコントロールします。両側甲状腺摘出が必要な場合は低カルシウム血症になり手術後大変になってしまうリスクがあることが手術を行う病院が少ない原因の一つとなっています。上皮小体の付着している位置はそれぞれ異なっています。そのことがさらに手術を複雑にしております。今回の症例は上皮小体が中心部にあり甲状腺が6個に分裂している症例でした。ピンセットの先にあるのが上皮小体です。この猫ちゃんも遠方の飼い主さまで両側摘出でしたが、低カルシウムの問題もなく無事終了しております。近隣の動物病院の先生と密に連絡をとりながら手術もさせていただきます。セカンドオピニオンをご要望の方もご連絡いただけますと対応いたします。この猫ちゃんは14歳でしたが。高齢の猫ちゃんも多く19歳以上の子たちの症例が続いております。S.S

RIMG4430.JPG