第3回 猫のリンパ腫
石田 卓夫 先生
ねこ医学会(JSFM)会長/学術理事
日本獣医がん学会(JVSC)会長
一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)名誉会長
第3回のセミナーはねこちゃんで最もよくみる腫瘍であるリンパ腫についての講演でした。
リンパ腫は白血球の腫瘍で、その病変が現れる部位、分化の程度、クローナリティなどで細かく分類が分かれていきます。それぞれ予後もことなりますし、反応しやすい治療法も異なります。いままで同じ診断名になっていたものでも研究が進むにつれて新たに定義づけられ、名前や治療法が進歩していきます。今回の講義ではそのアップデートやその型に適した抗癌剤の選択を学びました。またリンパ腫の診断と型の判断は病理検査によって行います。院内での生検時に前もって結果が想像できるようになることで飼い主様に予備知識を伝えることができるようになると思います。今回の講義では細胞診でわかること、わからないことを体系的にまなぶことができました。多くの画像もみせていただき細胞診で注目すべき所見などを学び直すことができました。リンパ腫を発見した際に飼い主様により分かりやすいインフォームにつなげていきたいと思います。
K.Y