今回より新しいシリーズセミナーがはじまりました。東京大学農学生命科学研究科 付属動物医療センター 特任助教 茂木朋貴先生による感染症学のセミナーを受講しました。
今回のテーマは「感染症診療の基本とグラム染色」とうい内容の講義をしていただきました。
感染症診療の基本ということで、耐性菌がどのくらいの速度で増えていくのか、そのまま耐性菌を放置するとどうなるのか、動画を交えてとても分かりやすかったです。
感染症における抗生物質の治療は経験に基づくものだとばかり考えていましたが、患者背景の理解→感染臓器の特定→原因微生物の特定→抗菌薬の選択→適切な経過観察といった原則を守ることが大切だとわかりました。
正しいグラム染色のやり方も動画で分かりやすく解説していただき、原因微生物の特定にかなり役立つ染色方法だと理解しました。グラム染色により、感染細菌がどのような特徴を持つ染まり方をするのかクイズも交えながらとても分かりやすかったです。
グラム染色の正しいやり方を再度確認できたので、感染細菌をきちんと特定した上で抗生物質を選択できるように、今回のセミナーで得た知識を実際の診療に活かしていこうと考えています。
実際の感染症の診察に繋がり、抗生物質の処方を今一度考えるとてもいい機会となりました。
Y.N.