今回の葉月会セミナーは井坂先生による臓器連関をテーマにした 内容でした。
心臓の収縮力に伴う腎臓の濾過量の増減の関係性など、体の中の臓器はそれぞれ密接に関連して相互作用をもたらしていると考えられています。
今回特に興味深かった点は心肺連関の「いびき(喘鳴) 」についてです。
鼻腔または鼻咽頭の部分的閉塞に伴い、ガァーガァーとガチョウのような鳴き声が特徴的であり、鼻腔内疾患や咽頭疾患を疑います。特にパグやフレンチ・ブルドッグなどのような短頭種に多く見られます。(短頭種気道症候群)
短頭種気道症候群の場合、どのような連関が起きるのか?
一例として、入眠後に無呼吸となりマイクロアローザル(深い睡眠が行われず、睡眠の質低下を及ぼすこと)を繰り返し、それに伴い低酸素血症や睡眠不足となり、肺高血圧症や心不全等を引き起こすリスクが上がると報告があります。
鼻の穴が狭い犬に関しては鼻腔を広くするような整形術があります。
早期に治療することで発生リスクを抑える事ができます
H.F