菅野 信之先生
動物循環器病センター センター長
僧帽弁閉鎖不全症の治療について、内科治療と外科治療それぞれについてご講義していただきました。内科治療について、実際の症例で使用した薬について細かく教えていただきました。現在、アメリカ獣医内科学学会(ACVIM)の分類に基づいて治療を行っていきますが、その分類でも、たとえばステージCになりかけているステージBの症例についてはどうするのか、右心負荷が強いが、1回も肺水腫になったことになったことがない症例で利尿薬を開始するかどうか......、不整脈を伴う症例ではどうするのかなど、分類だけでは分けきれない症例について、実際に専門医の行った治療を考えることができるいい機会でした。
また、当院で、菅野先生を中心とした心臓チームの対外循環下での僧帽弁形成術を行っておりますが、その手術の内容についても菅野先生から直接知ることができて良かったです。
M.K