第12回 犬の臨床病理シリーズ 血液化学検査 内分泌編①(副腎:クッシング症候群)
小笠原 聖悟先生
米国獣医病理学専門医 アイデックスラボラトリーズ株式会社 小笠原犬猫病院
今回はクッシング症候群についてご講演頂きました。クッシング症候群は、普段の診察においてよくみる症例の1つであり、基本的には一生涯つきあっていく疾患になります。そのため診断する際には十分な検査が必要になります。
セミナーでは副腎のホルモンの働きとそれがどのようにクッシング症候群の症状として出てくるかという基本的なところから複数ある検査に関して、実際の症例からどのように診断をつけるかについてお話し頂きました。
この疾患ははじめに述べたとおり、一生涯つきあっていく病気のため、しっかりと飼い主様の協力も大切になります。今回の講演ではなぜこのような病態になるのかといったところをとても詳しく勉強させて頂きました。しっかり復習して、実際の診察においても簡潔にかつ説得力のある説明ができるようアップデートして、飼い主様にしっかり理解して頂けるよう精進したいと思います。
S.A