第10回 犬の臨床病理シリーズ 尿検査・糞便検査
小笠原聖悟先生 米国獣医病理学専門医
日常診療で血液検査とならんで行う機会の多い糞便検査について、セミナーを受けました。
糞便の与えてくれる情報は少なくなく、その色調、硬さ、臭い、そして消化状態から細菌叢、含まれる細胞成分まで多岐にわたります。今回のセミナーでは、顕微鏡の使い方から、糞便検査を行うときの糞便の濃さといったとても基本的な、なかなか聞けない、教えてくれないことを聞くことができました。基本的な顕微鏡の使い方が間違っていると検査の精度を落としてしまします。
また、あまり日常的に行っていませんが、一部の腫瘍や炎症の診断に用いられる直腸掻把試験のスライドについてもいろいろ見ることができ、明日からの診療に、すぐにでも役に立つ講義を聴くことができました。
M.K