猫の肝臓病
石田 卓夫 先生 ねこ医学会(JSFM) 会長
猫の獣医学シリーズ、今回からテーマは肝臓病です。
まず、猫の肝臓病は犬の肝臓病とは異なっている、ということからお話は始まりました。犬のような肝炎ウイルスはなく、猫の肝疾患でもっとも発生頻度の高い疾患は肝リピドーシス。比較的若い太った猫、食欲不振、顕著な黄疸、肝腫大、嘔吐→鑑別診断の上位3つは肝リピドーシス、胆管肝炎、三臓器炎。
症状が特異的であり、かなり肝疾患が疑われる場合もあれば、非特異的で、鑑別診断リストの中に肝疾患が含まれる場合、それから、無症状でたまたま肝疾患を疑うような検査データが得られた場合、肝疾患が発見されるタイミングは状況によって様々です。
今回は診断に至るまでの考え方から、お話を聞くことができました。
M.K
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