1月12~13日に仙台国際センターにて第97回日本獣医麻酔外科・第109回日本獣医循環器学会が開催されました。
今回のテーマは「手術のための準備と対策」ということで様々な分野のスペシャリストが集まり、討論されていました。
日々の診察にもよく遭遇する上部気道疾患の症例における麻酔の危険性について再確認できました。
犬の上部気道疾患のうち、フレンチブルドッグやパグなどの短頭種による短頭種気道症候群や喉頭麻痺、気管虚脱が多い疾患とされている。これらは症状として現れ始める頃には重症化していることが多く、麻酔をかける際に口腔内を覗くと伸展した軟口蓋や喉頭周囲の腫れなどにより「気道確保」が困難な場合があるため、非常に注意しなければならない。
鼻をフガフガと鳴らしたり、ガーガーとガチョウのような呼吸音が目立つようになってきたら要注意です。もしかしたら呼吸がしづらくなってしまっている可能性があります。手術が必要な場合もありますので、お気軽にご相談ください。
H.F