Dr. Janetが教える軟部外科
Dr. Janet McClaran
Head of Surgery, London Veterinary Specialists
DVM, DACVS, DECVS, MRCVS
ACVS Founding Fellow, Minimally Invasive Small Animal Surgery
北米小動物外科専門医であり、現在はLondon Veterinary Specialistsの外科トップとして働かれておられるJanet先生の講義を受けてきました。特に講師が得意としている、最小侵襲外科についての最新情報を得る良い機会となりました。人では腹腔鏡や胸腔鏡、関節鏡などの内視鏡を用いた検査や手術が幅広く行われており、近年では獣医領域でもその適応が広がってきております。
腹腔鏡外科で注目されている手技が胆のう摘出術です。症例の選択がまず難しいポイントになりますが、腹腔鏡でも良好な結果が得られています。日本の獣医師が発表した、胆のう摘出についての発表がアメリカでも高い評価を得られているそうです。胆のう摘出は難易度の高い手技のため、かなり高度な技術が求められます。
経皮的膀胱結石摘出術では、膀胱に硬性鏡を挿入し鉗子で結石を摘出する方法です。尿道カテーテルからのフラッシュと併用することで膀胱三角部の結石の取り残しを防ぐことができ、処置時間も1時間程度と負担の少ない手技になっています。
当院でも腹腔鏡検査や手術を実施していますが、このような講義を受けることで知識や技術をアップデートしてさらに研鑽を重ねていきたいと思っております。
T.S.