第三眼瞼腺が第三眼瞼の遊離縁から突出した状態で、突出した部分が腫大し赤色になるため、一般的にチェリーアイと呼ばれています。
第三眼瞼腺を固定している線維性結合組織が先天的に欠損しているために起こり、遺伝性と考えられています。ビーグルやアメリカン・コッカー・スパニエル、セント・バーナード、ボストン・テリア、ペキニーズ、バセット・ハウンドの若齢犬に多く認められます。また、眼窩や第三眼瞼の外傷に続いて発生することもあります。第三眼瞼腺の逸脱が起こると、その刺激によって流涙症や結膜炎が起こります。
第三眼瞼腺は、涙液の30~35%を産生している為、切除を行うと乾性角結膜炎(ドライアイ)が引き起こされることがあるため、治療は、逸脱した第三眼瞼を整復して縫合を行います。
T,H.