南が丘動物通信

陸ガメの鼻水にご注意 17年02月26日

鼻水症候群(Runny Nose Syndrome)は陸ガメに好発する病気の一つで、主症状は鼻汁であり片側または両側に起きます。重度の場合は元気消失、食欲不振を伴います。

鼻水症候群の原因は様々であり、伝染性のものもあるため、この病気にかかったカメはすべて隔離する必要があります。隔離したカメの周囲の気温は常に暖かくして換気も充分にする必要があります。また、鼻水症候群は屋内飼育場やビバリウムにおける、環境管理の不手際におけるストレスが原因ともいわれています。その他、砂塵、ハウスダスト、干し草、食べ物のカスなどの異物が鼻孔から入った場合や、ビタミンAの不足によっても起こりえます。

治療法は抗生剤の全身投与、点鼻薬による投与鼻孔の洗浄、ビタミンA補強により状態の改善がみとめられます。

生活環境を適切に保つことはストレスや異物による発症の可能性を低減させることが出来るので、可能な限り衛生的な環境を保ってあげましょう。

D.T