僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療(前編)
竹村 直行先生
日本獣医生命科学大学・教授
今回のセミナーは僧帽弁閉鎖不全症の診断・治療についての第1回目の講義でした。
まずは心不全の重症度分類についてACVIMのステージ分類、ISACHCの心不全機能分類、心エコー図検査所見による僧帽弁逆流重症度スコアによる分類を学びました。
その中で今回はISACHCの分類に基づいた薬物療法についてご教授いただきました。クラスⅠaでは例外を除き経過観察を行うこと、クラスⅠbではACEIと食事療法を行うことが推奨されています。ACEIも種類が様々であり用量についてや、最近の研究に関する話も含めて詳しく解説していただきました。
薬を使うということは飼い主様に対しても負担になることであり、その使うタイミングをしっかりと理解し、今後の治療に役立てられればと思います。