埼玉で開催された上記大会に参加してきました。
循環器学会では、近年症例報告として心臓外科手術、とりわけ高齢の小型犬で発生の多い僧帽弁閉鎖不全症に対する根治治療の1つである僧帽弁形成術に関連した症例報告が増えてきています。僧帽弁閉鎖不全症は、人医学においては、症状が発現した場合や心負荷が強くなってきた際に第一選択としてとられる治療は、心臓外科手術(僧帽弁形成術もしくは僧帽弁置換術)です。一方、小動物臨床においては、技術面、費用面、寿命(ヒトに比べて短い)などの問題から内科的治療が主流となっています。しかし、獣医療の進歩と外科医の技術向上により、僧帽弁形成術は小動物の僧帽弁閉鎖不全症の治療の選択肢として現実的なものとなりつつあります。今後もこの分野の発展には期待し、また当院も貢献していきたいと思います。
T.H.