網膜異形成は視神経のうち光受容体細胞を含んだ数層が胎生期あるいは生後の網膜発育過程で異常な分化をした結果、皺状、あるいはロゼット状になる疾患です。
原因は遺伝性と母体の子宮内における様々な異常、例えば猫汎白血球減少症・犬パルボウイルス感染症・ヘルペスウイルス感染症の感染や、ビタミンA欠乏症などが挙げられます。
症状としては片側あるいは両側に認められ、軽度のものでは無症状を示しますが、重度の地図上網膜異形成や網膜部分剥離を伴う場合は視覚異常を認めることがあります。また、汎網膜異形成は網膜剥離を起こすため、罹患眼は失明を示します。
S.A