Dr. Robert Shiel(University College Dublin)
大阪で行われた上記セミナーに参加してきました。イヌの内分泌疾患として多い副腎皮質機能亢進症をはじめ、副腎皮質機能低下症、糖尿病、ネコで近年診断されることが多くなっている末端肥大症などの疾患の、エビデンスに基づいた診断方法や治療法について詳しく講義して頂きました。特にネコの末端肥大症は、病名の通り四肢の末端や顔面の形状が変わることで疑いを持てることもありますが、最近ではこういった特徴が明らかでなく、潜在的にこの疾患を持っているケースが多く報告されています。特にネコの糖尿病患者の25%が末端肥大症(高ソマトトロピン症)であったという報告もあるそうです。特に糖尿病患者で末端肥大症が併発している場合は、インスリン治療に大きく影響するため、非常に重要な情報であると感じました。今後の診療に活かしていきたいと思います。