葉月会セミナー
猫の肥大型心筋症 診断 治療を中心に
日本獣医生命科学大学 竹村直行教授
猫の肥大型心筋症は、高齢猫に比較的多い疾患で、心臓病の一つです。普段の生活の中では、病期の発見は困難で、通常聴診、レントゲン、エコー検査で初めて分かります。 また聴診も雑音など異常音が出ない場合があります。今回は、そのような猫の心臓病について勉強しました。まず診断に必要な解剖から、エコー画像の講義があり、治療薬を学びました。猫の心筋症は、血栓が生じる場合が多く、四肢に飛んで血流障害を起こすと、その足を断脚する必要がある場合があります。当院では、早期手術を心がけていますが、今回は内科的に血栓を融解する効果のある薬も詳しく学びました。 M.N