今回の手術は猫の甲状腺の両側摘出です。猫の甲状腺機能亢進症は日本では、大きくなった甲状腺を摘出することが理想的な治療となります。内科治療とことなり継続的な治療は必要ではなく、両側摘出した猫の98%以上は甲状腺ホルモンを与える必要がなく手間もいらず経済的にもストレスからも解放されます。ただ、甲状腺摘出の際に上皮小体にダメージを与えずに残すことが難しく、ほとんどの動物病院において手術を行わない原因になっているようです。アメリカでは放射性ヨード療法という特殊治療があります。日本の法律では現段階ではおこなうことはできません。
今回は以前に片側を摘出していた猫が再発したために反対側を取る手術でした。両側摘出ですが問題なく生活しております。頭側に上皮小体が認められます。
S.S