実際の症例から考える眼科学⑥~水晶体疾患PART2~
辻田 裕規 先生
北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医
今回のセミナーは前回に続き、水晶体に起こる疾患についてでした。水晶体疾患には白内障や核硬化症、脱臼などが上げられます。前半は実際の症例から白内障のステージ分類と水晶体誘発性ぶどう膜炎についてや、手術適応か否かの評価と説明すべきリスクについての話を伺いました。また後半には水晶体の前方、後方脱臼および亜脱臼についてのはなしを伺いました。脱臼は4~5歳齢のテリア系やパピヨンに好発し、多くは両側に発生します。治療はその脱臼の程度や方向、合併症の有無、視力回復の見込みの有無によって異なる手術が適応となり、その検査方法についても教えていただきました。
K.Y