私たち人間と同じく、モルモットは体内でビタミンCを合成することができず、食餌として外部から取り入れなくてはなりません。1日に必要なビタミンCの量は15~25㎎(妊娠個体では30mg)といわれています。市販のペレットフードの多くにはビタミンCが含まれていますが、保存状態、保存日数によってはビタミンCが減ってしまい必要量が摂取できていないことがありますので注意してください。また、偏った食餌をしている場合にもビタミンCが摂取できていない可能性があります。
主な症状は食欲不振、体重減少、鼻汁、嗜眠、粗い被毛、毛並みや色つや、軟骨の接合部などの腫脹、長骨端骨板の変性、歯肉や関節の出血などが見られます。
治療方法はアスコルビン酸の非経口投与による治療の後、経口でのビタミンC投与となります。
モルモットのビタミンC欠乏症は普段の食生活による予防が大切になります。飼い主様にはバランスのとれた食餌を心がけていただけたらと思います。