南が丘動物通信

9月2日 葉月会眼科セミナ- 13年09月02日

小動物眼科学セミナーシリーズ⑨ 眼底疾患 Part1
葉月会獣医医療センター 米国獣医眼科専門医プログラム修了認定医
辻田裕規先生

今回は眼底疾患についての講義を受けました。眼底が赤いとき、それは眼底出血などの疾患である場合もあれば、タペタムと言われる反射板が赤く見える場合もあり、正常なこともあります。解剖から詳しく学び、どこが異常ならどういう症状がでるか、細かい話も含めて学ぶことができました。眼底の検査では、眼底をみるために、直像検眼鏡、パンオプティック、倒像検眼鏡があり、それぞれのメリット、デメリットを学習しました。また眼底は、角膜や水晶体と比べると検査する機会が少ない場所でもあります。正常な眼底から始まり、異常な眼底、そして、そのような場合どのような疾患を疑うべきなのか詳しく知ることが出来ました。眼底は動物種によって異なりますが、余談ではありますが、馬やキリンや、猿、フクロウといった見る機会が全くない動物種の眼底の写真を見せてもらいました。動物によって異なる眼底はとても神秘的で興味深いものでした。