下痢とは、排便における回数の増加、流動性の増加、量の増加のうち1つ以上当てはまるものを指します。主な原因として食餌、寄生虫、細菌感染、中毒などがあげられます。下痢には小腸性のものと大腸性のものがあり、その特定は便の量や回数、色などで判断します。
小腸性の下痢は便の量、回数が増加します。また、しぶりは見られず、通常黒色便がみられます。関連する兆候として嘔吐、体重減少、脱水がみられます。
大腸性の下痢では便の回数は増加しますが、量には著しい変化がみられません。また、しぶりがみられ、便に鮮血や粘液が付着することがあります。大腸性の下痢は小腸性のものとは違い、嘔吐や体重減少がみられることは稀です。
下痢の診断はこれらの特徴に気を付けながら問診をし、原因を特定することが重要です。