南が丘動物通信

鼻汁・鼻出血 12年05月29日

動物が、鼻水や鼻血を出している場合、一般的に考えられる感染症以外にも、様々な原因が考えられます。
猫では、へルペスウイルスなどによるウイルス感染症による鼻水がよく認められます。
また、アレルギーや異物などによっても同症状が出てくることがあります。
ダックスフンドでは、慢性化しやすいリンパ球性プラズマ細胞性鼻炎という特殊な鼻炎を起こしてくることがおおいです。
そのほかには、歯肉炎、歯周炎によって歯根部へ炎症がおこり、骨を溶かして鼻腔内にまで炎症が波及し、鼻水、鼻血を起こしてくることがあります。
さらに、鼻腔の腫瘍でもおこってきます。
これらの鑑別には、レントゲン検査で診断がつかないことも多く、
その場合には、CT検査、鼻腔鏡検査、組織検査などが必要になります。
もちろん、原因によって、治療法が異なりますので、
ただの風邪かな?と思っても、早めにつれてきてあげてください。