腫瘍学セミナー 神経系腫瘍
酪農学園大学 廉澤 剛 先生
今回は、神経系腫瘍について、学びました。神経の腫瘍は、体表腫瘍と比較して、分かりにくく、また、動物は言葉が話せないため、症状が曖昧な場合があります。神経系腫瘍の鑑別に、単純レントゲン検査、造影検査、CTやMRIなどがあります。動物では脊髄造影は、2箇所から行う検査で、それぞれのメリット、デメリットと、検査のコツを学びました。また脊椎、脊髄の異常には、腫瘍以外にも、椎間板ヘルニアや、骨折、椎間板脊椎炎といった感染症があります。特に椎間板脊椎炎は、あまり良くある病気ではないですが、レントゲンでは特徴的な所見を示します。貴重な症例を見ながら注意するポイントを学びました。最後に貴重な症例を2例を学びました。神経系腫瘍はあまり多くない腫瘍です。それゆえに今回の、セミナーはとても貴重なものだと思いました。