神経病学
ミズーリ大学 Dennis O'Brien教授
3日間のセミナーの1日目は、神経病の診断ステップ、神経学的検査による疾患の鑑別、CTやMRIの利点欠点、脳脊髄液の採取及び検査方法についての講義でした。
神経病は複雑で、脳や脊髄の障害部位によって症状が同じように見えたり微妙に異なったりします。ただ,系統立てて検査していけばMRIなどを撮らなくてもある程度病変の部位が絞り込めます。もちろん最終的にはMRIが必要になることも多いですが。神経症状を示す動物が来院することは決して少なくありません。そんな時あわてることなく診断ステップを1つずつこなしていくことの重要性を再確認しました。
2日目は脳発作についての講義でした。発作発生の幾序、発作の分類、発作の状態から予測される疾病。発作のときに選択すべき薬剤等、広範囲にわたり長時間にわたるすばらしい講義でした。