葉月会 WEBセミナー 11月24日 猫の歯科学 とだ動物病院 戸田 功 先生
戸田先生のシリーズWEBセミナー第6回講演を受講しました。
ネコの歯はイヌと違って多くの相違点があります。イヌの臼歯はモノをすりつぶすようにできていますが、ネコはできません。鋭い犬歯で獲物を捕らえ、はさみ状咬合であるためどちらかと言うとネコの臼歯は肉を引き裂くことに特化しています。ただ、犬歯に関しては折れやすく、歯周炎が進行しても抜けにくいことが多いです。根尖性歯周炎に侵されている場合、眼の吻側部において腫大を認め、犬歯が挺出(突出)している所見が簡単に分かります。(以下図)
口から犬歯だけが目立って出ているネコを見られることがあると思いますが、このような歯科疾患である可能性があります。その他チェックすべきポイントとして口臭や流涎、身繕いをしない、食欲不振など普段からの観察でわかる事があります。
コミュニケーションも兼ねて愛猫のお口を見てみませんか?
H.F