犬の肝臓切除の実際
酪農学園大学 廉澤 剛先生
今回のセミナーでは原発性の肝腫瘍に対して、どのような治療法があるのか説明していただき、その中で肝臓部分切除と肝葉切除に関して動画を用いて詳しく講義していただきました。各手技でのポイントや視野を確保する工夫など大変勉強になりました。
志学会月例会 急性心不全の薬物治療
大石 隆光先生(長居動物病院)
石川 泰弘先生(こおりやま動物病院)
森 拓也先生(近畿動物医療研修センター)
三人の先生による心不全の薬物治療についての講演でした。心不全に使用する薬物は使用量に幅があり、どのように使用していくか迷うこともあります。今回は経験豊富な先生方がその薬理機序とともに実際にどのように使用しているのかをわかりやすく説明してくださりました。呼吸数を一つの基準にできることなど先生方の判断基準を伺えて非常に勉強になりました。質疑応答も先生方それぞれの考え方を聞くことのできる活発なものでした。K.Y
iVEATセンター長兼代表取締役
アメリカ獣医放射線学会認定専門医
宮林 孝仁 先生
今回は目、腱、甲状腺、肺の描出方法を教えていただき、最後に修了試験を受けました。普段あまりエコー検査する機会が少ない臓器の練習ができて非常に勉強になりました。試験も合格できましたが、ここからもっと腕をみがいていきたいと思います。K.Y
モジュール1:外科無菌処理および基本的手術法
モジュール2:腫瘍外科および形成外科
Paolo Buracco, Med Vet, Dipl ECVS
Improve internationalは世界規模で臨床獣医師の継続教育を行っている組織です。約2年間にわたる講義・実習の後に、ESVPS(European School of veterinary postgraduate studies)が発行するGPCertという世界で唯一の標準化された認定証を取得することを目的としています。GPCertを取得すると、欧米では高い基準を満たした獣医師として認知されます。今回はじめて日本で本コースが開催され参加してきました。
講師は毎回海外から来日し、同時通訳のもとで講義が行われます。Paolo Buracco先生はイタリアの方で、軟部・腫瘍外科のスペシャリストです。今回は手術における基本、つまり消毒や滅菌、器具の使い方から始まり、皮膚の再建や腫瘍外科の基礎などについて講義して下さいました。写真が多く、特に皮弁形成などではビジュアル的に理解することができました。
他の獣医師とも交流を結ぶことができ、良い刺激となりました。これからも継続的に勉強していこうと思います。
T.S.