ファーブル動物病院眼科 院長
山下 真 先生
今回は白内障についての講義でした。白内障は水晶体の濁りの総称で、原因は様々で特定できていないものもありますが、若齢性(主に遺伝性)のものが40%、6歳以降に発症する老齢性のものが60%ですがそのうち40%は遺伝性と言われています。特に気を付けたいのは糖尿病の犬の白内障で、糖尿病発症後1年以内に75%が白内障を発症すし、進行が急激なのが特徴です。白内障の恐ろしいところは、ぶどう膜炎や緑内障などの合併症を引き起こすことです。白内障は人と同じで点眼や内服薬で治療できるものではなく、手術が唯一の治療法です。ですが、合併症を起こしてからだと手術は難しくなります。また、合併症が原因で視力を完全になくすことも多いです。そのため、どのタイミングで白内障の手術をするのかが動物の視覚を守るうえで最も大切です。白内障の手術には特殊な技術を要するのでどの病院でもできるものではありません。当院でも白内障手術は行っておらず、眼科専門医さんに手術をお願いしています。ですが、手術のタイミングを逃さないように飼い主様に提示することが私たちの重要な役目だと思います。
M.M.
獣医師・動物看護師が知っておきたい行動学アップデート
尾形庭子先生
米国・パデュー大学アシスタントプロフェッサー
日本では行動専門クリニックは少数ですが、欧米では犬の社会化への関心が高いために専門クリニックが多く存在します。問題行動といっても実はそれが病気の徴候であることも多く、見逃してはいけないということを再確認できました。また手をなめ続けるといった常同障害についても問診や鑑別について勉強になりました。
第35回動物臨床医学年次大会
今年も11月14日の夕方から16日まで、大阪で動物臨床医学年次大会が行われました。私達も15日の昼から参加しました。 この年次大会は、年に1回行われ、各地の大勢の獣医師が集まり参加する学会です。会場も約20会場に分かれ自分が興味のある講義内容を受講するというスタイルで、席に着席できないほど人気のある講義は、立ち見をするといった場面もありました。本当にたくさんの獣医師と会いますので、後輩、同期、先輩、恩師の先生とお会いしてとても刺激になりました。また企業ブースにはたくさんの企業が商品を陳列していて、新しい商品や書籍などを一度に見ることが出来ました。とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
私が受講した項目の一つは高カルシウム、低カルシウム血症の基礎という東京大学の松木直章先生の講義でした。休憩を挟んでの3時間の講義でした。カルシウムの値は、その解釈が時に難しいことが多々あります。 今回はカルシウムが体内でどのように調整されるのか、検査の意義といった基礎的なものから、松木先生が実際遭遇された症例まで幅広く学ぶことが出来ました。
今回講義の種類が多くて、講義を受けたくても選択しないといけないことが多々ありました。
私たち獣医師は現在院長を含め9名いるので、それぞれで得た知識を共有して患者様に還元できたらと思います。 M.N
. James Flanders(Cornell University)による軟部外科国際セミナーです。
尿失禁、異所性尿管、乳び胸、喉頭蓋後反、短頭腫気道閉塞症候群
気管虚脱、喉頭麻痺、内視鏡など盛りだくさんでした。
肝葉切除に用いるサージタイは新しい知見で手術時に使用してみたい
ものであった。いつもながら素晴らしい講師に来ていただきたくさんの
知見をえることができすばらしいセミナーであった。
S.S
. James Flanders(Cornell University)による軟部外科国際セミナーです。
尿失禁、異所性尿管、乳び胸、喉頭蓋後反、短頭腫気道閉塞症候群
気管虚脱、喉頭麻痺、内視鏡など盛りだくさんでした。
肝葉切除に用いるサージタイは新しい知見で手術時に使用してみたい
ものであった。いつもながら素晴らしい講師に来ていただきたくさんの
知見をえることができすばらしいセミナーであった。
S.S