ファーブル動物病院眼科 院長
山下 真 先生
テーマ:眼科臨床の検査
今回は眼科臨床の検査についての講義でした。
眼科検査を行う際の一連の流れにとその時の注意点について細かく教えていただきました。
スリットランプは眼球を縦切りにして見れるものですが、ランプを入れる角度で見え方が大きく違うということを知り、さっそく実践したいと思います。また、眼圧の検査も当院では良く行うのですが眼圧計の刺激によっても角膜潰瘍が起こり得るということを教えていただきました。なので、特に角膜の弱い状態の動物には眼圧検査後に角膜保護剤の点眼をしてあげるとより安全でやさしい診察ができると思います。 M.M.
大阪府立大学 島村先生:犬の循環器診断 山本 亮平先生:鼻腔内腫瘍の放射線治療 の講習会でした。朝から夕方までじっくりと勉強になりました。循環器では基礎的なことがほとんどでしたが心臓の解剖所見を見ながら評価したり、循環器における血液検査、心電図、レントゲン、超音波検査と復習になり良かったと思えました。放射線療法では鼻腔内腫瘍の治療による生存期間、治癒率、経過など勉強になりました。鼻腔腫瘍以外でも効果があるものも多くあり放射線治療に紹介するためにも知識が得られてよかったと思いました。
失敗しない外科手術 膀胱と尿道の手術
酪農学園大学獣医学類 廉澤 剛 先生
今回はまず避妊・去勢といった手術における膀胱・尿道での合併症について、実例を交えながら原因とその対策について講義していただきました。次に膀胱・尿道の手術における合併症や会陰尿道瘻形成術、膀胱癌の手術について講義していただきました。前半の講義では見慣れた手術にひそむ合併症とその発生する機序を知り、注意が必要な作業を改めて確認できました。また後半の講義では会陰尿道瘻の包皮粘膜の温存、膀胱癌の播種の予防法などを知ることができました。これらの知識を吸収して今後の診療に役立てていきたいです。
K.Y
iVEATセンター長兼代表取締役
アメリカ獣医放射線学会認定専門医
宮林 孝仁 先生
今回は生殖器(子宮、卵巣、前立腺)と膀胱の出し方を勉強しました。やはりエコー検査には限界があるので特に膀胱に腫瘍が見つかれば精査が必要になりますが、まず最も非侵襲的なエコー検査は必須であると感じました。前立腺肥大は未去勢雄に多い疾患なので、正確に評価できるようにマスターしたいです。
M.M.
循環器病学
日本獣医生命科学大学内科学教室 教授 竹村直行
今回、「心肺から出る心配な音たちを聴きまくる-聴診関連のエビデンスから学ぶ」に関する講義について聞いてきました。様々な呼吸器・循環器疾患において聴取される各々の肺音・心音について学びました。今後の臨床現場において活かしていければと思います。 D.T
日時:2014年7月12・13日
場所:ホテルニューオオタニ大阪
WJVF(West Japan Veterinary Forum)に参加させていただきました。各分野の様々なお話が聞けるいい機会となりました。私自身は消化器疾患のお話が聞けて、大変良い勉強になりました。今後の診察に活かせるようにしていきます。
d.t
実際の症例から考える眼科学~ブドウ膜疾患Part2~
辻田 裕規 先生
北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医
今回のテーマは前回に引き続きぶどう膜疾患でした。ぶどう膜は眼の中では血管が豊富であるので炎症が起きやすい部位です。今回はぶどう膜炎の徴候を見逃さないことと、ぶどう膜炎は重度の場合、特に両眼に出てきた場合全身の精査が重要であることを学びました。ぶどう膜の疾患で怖いものにメラノーマというものがあります。これはヒトでは90%以上が悪性と言われていますが、犬では20%であるという報告があります。しかし非常に転移の多い腫瘍ですので悪性の場合眼球摘出が必要となります。眼球摘出を行うと顔貌がかなり変わってしまいますし、良性の可能性もあるということから眼球摘出をするかどうかは飼い主様と慎重に相談して決めていくべきだという話が印象に残りました。 M.M.
実際の症例から考える眼科学~ブドウ膜疾患Part2~
辻田 裕規 先生
北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医
今回のテーマは前回に引き続きぶどう膜疾患でした。ぶどう膜は眼の中では血管が豊富であるので炎症が起きやすい部位です。今回はぶどう膜炎の徴候を見逃さないことと、ぶどう膜炎は重度の場合、特に両眼に出てきた場合全身の精査が重要であることを学びました。ぶどう膜の疾患で怖いものにメラノーマというものがあります。これはヒトでは90%以上が悪性と言われていますが、犬では20%であるという報告があります。しかし非常に転移の多い腫瘍ですので悪性の場合眼球摘出が必要となります。眼球摘出を行うと顔貌がかなり変わってしまいますし、良性の可能性もあるということから眼球摘出をするかどうかは飼い主様と慎重に相談して決めていくべきだという話が印象に残りました。 M.M.
東京で行われた第11回日本獣医がん学会に参加してきました。腫瘍性疾患はペットの高齢化に伴い患者数が増え、人医療と同様最も問題となるテーマとなりました。腫瘍治療の3本柱は外科治療、抗がん剤治療、放射線治療ですが、近年では免疫療法が4つ目の治療法として注目され始め、今回はじめて本学会で免疫療法に関する講演がありました。当院でも免疫療法は実施しており、その効果を実感しております。
犬猫における体外循環を用いた心臓手術
菅野信之先生 狭山動物心臓病研究会 白石動物病院
今回は、体外循環を用いた心臓手術についての講義を受けました。動物の心臓手術は、それを出来る術者や機材が限られており、近畿では現段階ではおこなわれておりません。しかしながら、飼い主様に提示する選択の一つの治療法ではありますので、とても勉強になりました。1頭の手術を行うのに、術者も含めてスタッフは6~8人必要だそうです。そして、手術は、個体差がありますが、麻酔をかけて、手術をし、人工呼吸器を外すまでに9時間はかかり、その後24時間集中管理を行います。肺動脈狭窄症や心内膜床欠損症といった、先天的な心臓病や心臓腫瘍、また後天的に多い僧房弁閉鎖不全症といった手術症例をみせてもらいました。特に僧房弁閉鎖不全症は犬に比較的多い疾患です。比較的若い症例、内服ではコントロール出来ない症例には、コストがかなりかかるのが難点ですが、とても有効な治療法であると思います。
比較的頻繁にされる治療法ではありませんが、どのような手術方法で、その予後はどうかも含めて飼い主様に提示が出来るように、学んでいきたいと思います。