今回は消化器系を中心に実習しました。異物の誤食や腫瘍の発見などに消化器系の超音波検査は非常に有用ですが、今回は描出に多少のコツがいる幽門部と回盲部の描出方法について習得することができました。
今後の診療に生かしていきたいと思います。
今回は消化器系を中心に実習しました。異物の誤食や腫瘍の発見などに消化器系の超音波検査は非常に有用ですが、今回は描出に多少のコツがいる幽門部と回盲部の描出方法について習得することができました。
今後の診療に生かしていきたいと思います。
志学会症例検討会
総合コメンテーター
奥田優教授(山口大学獣医内科学研究室)
板本和仁准教授(山口大学臨床診断学研究室)
平岡博子先生(IDEXX Laboratories)
今年は23題の演題があり、非常に活気のある検討会となりました。当病院からは「椎間板ヘルニアを伴った犬の椎間板脊椎炎の1例」と「犬の扁平上皮乳頭腫において手術後ハトムギを使用した1例」の2題を発表させていただきました。
昼休憩後には山口大学の板本准教授による特別講演「犬猫のエマージェンシー」があり、大変勉強になりました。
発表後の懇親会では各病院の先生と意見交換が出来、良い刺激をいただけました。
3月22日葉月会セミナー
膀胱癌の診断と治療
廉澤 剛先生 酪農学園大学 獣医学部 伴侶動物医療 教授
今回のテーマは前立腺疾患でした。 前立腺は良性の前立腺肥大や、前立腺炎、前立腺嚢胞、前立腺癌、など様々な病気を引き起こします。前立腺癌以外の病気は、早期の去勢で予防することが出来ます。前立腺炎から、尿路疾患、菌血症、骨炎にまで悪化することがあります。また前立腺癌は大変悪性度の強い癌で転移率が高いとのことです。治療は全摘出や、放射線治療、内服投与があります。抗癌剤はあまり効果がない腫瘍です。
前立腺の腫瘍は、血尿や排尿困難などがあります。 犬の前立腺癌は、無治療の場合発見からの平均生存期間は、とても短いとも言われています。 しかしながら早期発見、早期治療をすれば、完治や生存期間を延長することのできる可能はあります。 定期的な尿検査やエコー検査等の重要性を感じました。 M.N
葉月会 皮膚科診療 岩崎利郎先生
今回は、慢性的な耳の外耳炎の柴犬の再診がありました。 かなり重度な外耳炎でしたが著しい改善が認められ、今回で皮膚科受診は終了となりました。 外耳炎は、慢性化すると中耳炎や内耳炎、耳道の狭窄や、肥厚、耐性菌の発現等を引き起こす危険性があります。 適切な治療の重要性を再確認しました。 M.N
消化器疾患・口からお尻まで~vol.2 胃の疾患~
東京大学動物医療センター・内科系診療科 第二内科 福島 建次郎 先生
今回のテーマは胃の疾患についてでした。消化器疾患を主訴とする患者さんは非常に多いので、興味深い内容でした。問診を的確に行い、ほかの疾患を除外していくことが消化器疾患の診断では非常に重要となります。品種、年齢などを手掛かりにすることもいち早く原因を突き止めるために重要だと感じました。人でも胃潰瘍の原因とされているピロリ菌が犬の胃炎とも関連している可能性があるらしく、驚きました。また、寄生虫が原因となる場合もあり、ゴキブリを食べることで感染する寄生虫もいるので、今後はこういった点にも注意していきたいと思いました。
M.M.
この度大阪で開催された上記学会に参加してきました。
今回は獣医内視鏡外科手術技術認定制度の発足に伴い、講義は気腹針やトロッカーの設置方法などの基礎の内容から、人医療での内視鏡外科のスペシャリストである社会医療法人敬愛会中頭病院消火器一般外科部長の稲嶺 進先生の講義や獣医療で内視鏡外科を積極的にされている先生方の優れた手術手技などを動画で学ばせていただきました。
腹腔鏡手術は、創が小さいことに伴って術後疼痛が少なく、また拡大視効果でより繊細な手術が可能な事などが利点として挙げられますが、視野が狭く術野へのアクセスが制限されることや鉗子の動きに制限があることにより、出血に対する対処などが開腹手術に比べると困難であることが欠点として挙げられます。そのため、実施するには熟練が必須となりますので、この会を通して十分に学んでいきたいと思います。
Dr. Nicholas Jeffery (Iowa State University)の神経外科に3日間参加いたしました。
椎間板ヘルニアにたいする新しい手術法の紹介もあり、充実した講義でした。
当院であった椎間板脊椎炎の症例を見て頂いたところ、興味深い症例なのでみんなでシェアしようということになり講義中にMRIとCTを読影してもらいました。ノギによる椎間板脊椎炎が疑われるとのことでイギリスでは多いようです。日本では少ない椎間板脊椎炎ですが、とても役立ちました。
葉月会 皮膚科診療 岩崎利郎先生
今回は、難治性の外耳炎であった犬の再診がありました。 病院に来院時は、両耳が肥厚して奥が見えない状態でしたが、かなり良くなっていました。 外耳炎は単純なものであれば比較的数回の診察で終了することができますが、難治性の場合コントロールが困難なことがあります。 最初から耳の洗浄をするのではなく、内服で腫れを引かしてから治療をすることで犬にも負担をかけず治療ができました。
あいている時間で勉強会をおこないました。 今回は犬の耳介におこる血管炎の最新の知見、また免疫疾患の病態、鑑別、治療を勉強しました。この研修は、少人数ですので気軽に皮膚科専門医に質問することが出来、また、皮膚に興味がある人達ばかりなので、少しマニアックな話も出てきて考えさせられ、ディスカッションが出来るのでとても勉強になります
M.N
明日からの診療に活かす実践獣医眼科セミナー② 実際の症例から考える眼科学
角膜疾患 part2
辻田祐規先生 北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医
今回は前回に引き続き、角膜疾患の講義でした。角膜の病気は潰瘍性角膜疾患と、非潰瘍性角膜疾患があり、その鑑別をしていくことが大切です。角膜疾患で大事なのが涙の量です。シルマーティアー試験や、ローズベンガル試験といった涙の量を測定する、眼科検査で重要な検査の意義などを学びました。また、単純な角膜の傷はすぐ治りますが、難治性と言われるなかなか治らない角膜潰瘍は、普段の診察のなかでも頭を悩ませる疾患の一つです。実際の症例の写真をみて、どの検査が必要か、どのような病気が考えられるかを全員で見て、考えて、診断につなげていく講義の内容はとても有意義なものでした。 普段の診察に繋げていきたいと思います。
昨年末に研究会から学会へと移行してから初めての年次大会が開催されました。当院でも活性化リンパ球療法や脂肪幹細胞移植など行っており、その有用性を実感しています。再生医療はとても話題性のあるテーマですが、新しい技術ですのでまだまだ知識や経験の集積が必要な分野で、今回の学会はとても勉強になりました。
志学会セミナー
小笠原聖悟先生
IDEXX Laboratories コントラクター
小笠原犬猫病院
今回のテーマは「血液凝固系検査」についてでした。
内容は血液が凝固するメカニズムについて基礎的な部分から教えていただきました。血液凝固には4つのステップがあり、各ステップにおいて考えられる疾患が違うため、種々の検査により各ステップの異常を特定することが大事になります。
志学会セミナー
小笠原聖悟先生
IDEXX Laboratories コントラクター
小笠原犬猫病院
今回のテーマは「血液凝固系検査」についてでした。
内容は血液が凝固するメカニズムについて基礎的な部分から教えていただきました。血液凝固には4つのステップがあり、各ステップにおいて考えられる疾患が違うため、種々の検査により各ステップの異常を特定することが大事になります。