日本大学の准教授の浅野和之先生をお招きしての恒例外科セミナーです。
年々マニアックになってきますがそのぶん期待感も一杯です。肝臓の摘出手術についての解剖および先生の持論、会陰ヘルニアの総漿膜を使った方法の改良型などとても役に立つものでした。
来年もぜひ参加したいセミナーです。
S.S
今年も獣医師、看護師全員で年次大会に参加してまいりました。皆様には診療面でもご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。当院からも松尾有希子が「活性化リンパ球療法を実施し長期生存が可能だったフラットコーテット・レトリーバーの組織球肉腫の1例」を発表し、好評をえることができました。毎年のことながら新しい知識と刺激をもらいさらに上の診療を目指す糧にさせて頂いています。また1年頑張るぞ~。
S.S
甲状腺腫瘍
酪農学園大学 廉澤 剛先生
犬の甲状腺腫瘍は悪性が多く、可能であれば外科的摘出が適応となります。当院でも甲状腺腫瘍の手術は行っていますが、腫瘍の特徴や考え方を再確認することができました。甲状腺腫瘍はビーグル犬で多く、大きければ肺転移などを起こします。甲状腺に付着している上皮小体を温存できるかで術後の低カルシウムに対する経過が異なります。特に印象的だったのが、甲状腺腫瘍を疑う場合に針生検する場合の出血に注意しなければならないこと、反回神経を切断すると喉頭麻痺を生じてしまうことでした。今後の診察に活かしていこうと思います。
T.S.
11月4日
小動物眼科学セミナー
北摂ベッツセンター,米国獣医眼科専門医 辻田裕規 先生
今回は眼窩・眼瞼の疾患に関する内容でした。眼窩疾患でみられる所見として多いものは眼球の陥没・突出、第三眼瞼(瞬膜)の突出、結膜の浮腫などです。また、両側性であるか片側性であるか、病態の進行速度が急であるか徐々にであるかということも原因を特定するための重要な情報となります。問診・視診・触診においてこれらの情報を見逃すことなく診察していきたいと思います。
眼瞼疾患については主に眼瞼内反症における外科的治療法の説明していただき、大変勉強になりました。
D.T.