志学会セミナー
心臓病薬の基本的な使い方とアップデート
東京農工大学 福島 隆治 先生
今回のセミナーでは、心臓病薬の使い方を、基本的なところからもう一度復習しました。
また、病態に合わせて、追加していく薬剤の選択法も系統だてて解説してもらいました。
心臓病は、一生お薬が必要な疾患です。
このセミナーを生かして
状態をきちんと把握し、随時調整することで、できるだけ患者さんがしんどくならないようにできるよう努めようと思います。
6月20日 Vet Derm Osaka 皮膚科診療 第3回研修医制度参加
今回は、第一回参加時に来られてた若い猫の皮膚の再診でした。この一か月この猫ちゃんは、内服も飲まず、食事だけ変更した状態で来院されました。痒みはかなり改善され少し痒がる程度にまで改善されました。食事変更の重要性を学びました。
2症例目は、猫の慢性的な痒みの症例でした。痒みは重度で、かなり自分で掻きむしっていました。一通りの検査をして、治療方針が決まっていきましたが、その過程のディスカッションがとても有意義なものでした。自分と違う意見はとても新鮮で参考になりました。
残った時間は、講義を受けました。6名ほどの人数での講義でしたので、多数で行う講義よりも質問がしやすく、常に思っている疑問なども答えてもらえたので、とても勉強になりました。
葉月会 臨床皮膚病学セミナー
「猫の皮膚疾患」
VetDerm Osaka 岩崎 利郎先生
今回は猫の皮膚疾患についての講義をうけました。
猫における代表的な疾患を実際の症例を基に、その診断方法や治療法について説明していただきました。品種による好発疾患や各疾患における好発部位など診断する上で重要なポイントを学びました。
また、皮膚病の多くは過剰なグルーミングによる症状の悪化が見られるため、エリザベスカラーの装着や飼い主様に舐めないように見ていただく等の対策も治療を進めていく上で大事なことだと改めて感じました。
大宮で開催された上記学会に参加してきました。今大会の循環器学会での教育講演の演題は、僧房弁閉鎖不全症の病態、病期診断、治療についてと、心不全治療薬の臨床薬理についてでした。僧房弁閉鎖不全症は犬の循環器疾患において最も発生の多い疾患で、小型の高齢犬で多くみられます。今回の学会では、この僧房弁閉鎖不全症の発生形態からISACHCを用いた患者の病期分類およびその病期における心臓薬の使用法など、最も多い循環器疾患のひとつであるために非常に内容の濃い学会でした。今後の診療に役立てていきたいと思います。
NAHA国際セミナー 動物腫瘍学
Dr Dennis W. Macy
米国獣医内科学会認定専門医
コロラド州立大学獣医生命医学部名誉教授
今回、腫瘍学についてのセミナーに参加いたしました。
肥満細胞腫の治療薬として使用されている分子標的薬のリン酸トセラニブは、
多重キナーゼ阻害薬であり、いくつかのキナーゼを阻害するため
そのほかの腫瘍に対しても効果的であるとのことでした。
また、局所注入療法による治療の紹介もありました。
悪性腫瘍で外科的処置が困難な場合もたくさんありますので、
適用できる症例に提示できる選択肢を増やせると感じました。
葉月会セミナー
心エコーを使いこなそう;Vol2 心エコーのための、これだけは知っておきたい基礎知識
萩尾光美教授 宮崎大学獣医外科研究室
今回は、犬糸状虫症でのエコーでの所見やチェックポイント、病態の把握に必要な検査法や、フィラリ症の時には肺動脈の血圧が上昇する肺血圧症の診断方法など、貴重なエコー所見を多数見せてもらい勉強しました。特に肺高血圧症は、その動物での重症度に関わることであります。エコーは心臓を評価できるとても有用な検査ではありますが、測定の方法にバラつきや誤差があると、計測に誤差が生じ、判断が変わってしまうことのあり得る検査でもあります。今回はそのようなことがないよう、より正確に安定した結果が得られるようなポイントを学びました。
6月6日 Vet Derm Osaka 皮膚科診療 第2回研修医制度参加
2回目の今回は診察症例はなく、岩崎先生のセミナーを受講しました。セミナーの第1回目は、皮膚の解剖と機能で、皮膚の主な構造を学びました。 少人数なのでかなり脱線し、予定よの5分の1しか進みませんでした。しかし脱線の部分でも学ぶことはたくさんあり、かなり興味深いセミナーになりました。また、参加されている先生方も、皮膚病に興味がある先生ばかりなので、とても刺激になります。他の先生の困った症例をディスカッションしたのですが、どの先生の症例も確かに困る症例ばかりでしたのでとても勉強になり、また知識の共有が出来たと感じました。
水晶体疾患Part1 白内障の正しい理解
葉月会獣医医療センター
辻田裕規先生
人だけでなく犬においても白内障は一般的な眼の病気で、また飼い主さんが発見しやすいために気づかれやすい病気でもあります。今回は白内障の分類や病期について画像を交えながら分かりやすく講義していただきました。過熟白内障になると、水晶体誘発性ぶどう膜炎のリスクが高くなること、水晶体後嚢の白内障は手術後もあまり改善が見られないことは特に勉強になりました。これからの診療に活かしていきたいと思います。