南が丘動物通信

3月25日 志学会症例検討会 12年03月27日

今年も15題の内容の濃い症例が集まり、盛んに質疑応答が行なわれる活発な検討会でした。当院からも「ネフローゼ症候群を発症し5ヶ月生存した犬の一例」と「急性腎不全の猫に血液透析を行った2例」の2題を発表し、コメンテーターである山口大学の奥田優先生、板本和仁先生に貴重なご意見を頂きました。色々と今後の診療に活かせる内容も多く、非常に勉強になりました。

3月17日 葉月会腫瘍学セミナー 12年03月17日

雌性生殖器の腫瘍
酪農学園大学獣医学部 廉澤剛先生

今回のセミナーでは雌性生殖器腫瘍すなわち卵巣、子宮、膣に発生する腫瘍についてご講演いただきました。
卵巣の腫瘍は腹腔内に播腫することも多く、抗癌剤の腹腔内投与の有効性につては興味深く拝聴しました。
また、膣に発生した腫瘍に対する外科的アプローチ法も勉強になることが多く非常に有意義なセミナーとなりました。

3月4日 第68回NAHA国際セミナー 12年03月04日

Vanessa Barrs,Julia Beatty シドニー大学

新大阪で行なわれましたNAHA主宰のセミナー「猫病学」に参加してきました。講師のVanessa Barrs先生とJulia Beatty先生はシドニー大学で教鞭をとっておられる先生で、猫病学の専門医でもあります。そのため、最新の猫病学をわかりやすく講演していただきました。
糖尿病の猫ちゃんがインシュリン抵抗性になった時の鑑別診断の一つとして、副腎皮質機能亢進症と末端巨大症があります。これらの内分泌疾患は比較的まれな病気として考えられていますが、実際には見逃されている症例も多いそうです。また、これらの診断法、治療法なども説明いただき、非常に有用なセミナーとなりました。