歯が折れてしまった、割れてしまったという相談はよくあります。以前もコラムで書かせていただきましたが治療法はケースバイケースで必ずしも抜歯しか治療法がないわけではございません。
治療法としては抜歯、保存修復、歯髄を温存した形での歯内治療、抜髄にわかれます。
これらの判断する要素には
・破折の程度
・受傷からの時間
・年齢
・破折した原因とわんちゃんの性格
があります。
破折の程度は歯冠部のみか歯根も含むのか、露髄があるかを見ます。
受傷からの時間は早いほど歯髄の温存の成功率が上がり、また年齢が若いほど受傷からの時間の猶予が長くなります。
歯内治療をおこなった歯は補修の脱落などの可能性があります。したがって破折した原因を取り除くことができていなかったりわんちゃんが硬いものを噛むことが大好きだったりするとそのリスクも上がってしまいます。
以上のから判断して治療法を選択していきます。昨今は温存療法も盛んになってきておりますので、毎日の歯の確認と破折した場合には早期に受診をお願いいたします。
K.Y