南が丘動物通信

帝王切開のおはなし。 21年11月07日

体が小さくてお産が大変、体位が悪くて出てこれない、子宮収縮不全、高齢犬、お産の日にちに満ちているのにまだ出てこないなどなど帝王切開が必要な子たちがいます。今、人気のフレンチ・ブルドッグやイングリッシュ・ブルドッグは鼻がペッちゃんこなのでお産が難しいタイプです。今回はフレンチブルドッグの帝王切開でした。無事8頭取り上げました。帝王切開はとても手術の時期が大切です。早すぎると仔犬が育っていない、遅くなってしまうと計画出産にならずリスクが増えてしまうということになります。交配の時期はあまり参考にならないこともあり、一般的に排卵後63日64日目が多くの症例でお産の日にちになります。プロゲステロンを測り正確な排卵日を知っておくことは理想的な交配適期を知るだけでなく、とても大きなお産の指標になるため排卵日検査はお勧めです。帝王切開はできるだけ胎児が麻酔で眠ってしまわないよう、特殊な麻酔や筋弛緩剤等を使用しておこないます。生まれたての赤ちゃんは、何とも言えず可愛いですね。  S.S

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