葉月会 感染症学シリーズセミナー
東京大学 茂木先生 より
抗菌薬の正しい知識として抗菌薬の基本から特殊な性質など様々な知見が得られました。
抗生剤について大きくペニシリン系、セフェム系、フルオロキノロン系の3系統について解説されました。
ペニシリンは1928年にアレクサンダー・フレミングによって発見された、20世紀における偉大な発見の一つと言われています。
100年ほど前からの薬ですが、今でも十分効果は発揮されています。抗菌力や吸収効率が良い反面、半減期が早いため、複数回投与が必要となってきます。
セフェム系は多くの世代があり、作用スペクトルが広くなって使いやすくなっています。半減期が短く、たまに食欲不振や嘔吐下痢を起こすこともありますので、扱いには注意が必要です。
フルオロキノロン系は1日1回投与ですが、適応は尿路感染症のみとなっていて意外と使いづらい一面があります。
抗菌薬は正しい知識と感染症の分類をしっかりと把握しないと耐性菌を作るだけになります。
使用する際には十分気をつけましょう 。
H.F