南が丘動物通信

呼吸が苦しそう 21年01月10日

自宅のワンちゃんあるいは猫ちゃんの呼吸がおかしい。でももしかしたら違うのかもそんな時にこんなことが見られたら呼吸がしづらい状況がとても重症になっているの可能性があります。

まずは犬座姿勢、伏せあるいは座ったままの状態で横になれない、さらに口を開けて上を向いて呼吸をするような様子です。

次に開口呼吸、その名の通り口を開いて呼吸をしている状態ですが、猫ちゃんの場合は痛みやストレス、神経の疾患で口を開けて呼吸をしてしまうこともあります。

続いてチアノーゼ、これは舌の色が青みを帯びてくる状態のことを言います。呼吸が上手にできずに血液中の酸素濃度が低くなっていき、還元ヘモグロビンが増えてくると血色が青みを帯びてくるためでうす。ただし、この還元ヘモグロビン、量にして1dL中に5g以上ないと青く見えてきません。つまりもともと貧血している子ではどんなに呼吸が苦しくても出てこない場合があるのと、生まれつきの心臓の病気や、メトヘモグロビン血症という病態でも出てきますので、総合的な確認が必要です。

最後に意識混濁です。呼吸は動物の生理的欲求の一番初めのところにあるため、ここが満たされないとそのほかの反応がすごく乏しくなってきます。読反応が悪い反応が悪い、あるいは全然反応してくれないとなると意識レベルが下がってきている証拠ですのですぐにご来院ください。

S.A