腎臓の評価に自信を持つために ~初期診断から総合評価までの最新ポイント~
講師 小笠原 聖悟 先生
米国獣医病理学専門医(臨床病理)・アイデックスラボラトリーズ株式会社・小笠原犬猫病院
一生のうち少なくとも猫の3頭に1頭、犬の10頭に1頭が腎臓病にかかると言われており、猫では腎臓病が死因の№1、犬でもトップ3に入る、とても重要な病気です、というお話からセミナーは始まりました。腎臓病の動物に合わない日はないというくらい日々の診療で関わる病気です。
セミナーの内容で一番参考になったのは、尿沈渣標本の観察です。病理の専門医である小笠原先生の手技上のコツなどが詳しく聞くことができて良かったです。ふだん尿スティックでの検査がメインでなかなか尿沈渣はルーティンの検査として活用できていない部分がありますが、尿細管の障害を非侵襲的に、また、院内で尿円柱としてとらえられるのであれば、もっと日々の診療に取り入れたいと考えました。コロナ下でもセミナーが受けられるのはありがたいですね。
M.K