アレルギー検査と治療薬を使いこなしてみませんか?
動物アレルギー検査㈱ 増田健一先生
近年動物においてもアレルギー検査が広く利用されるようになり、しかも以前よりも安価に行うことができるようになったためその検査頻度が増えているように実感しています。今回は免疫やアレルギー研究の獣医療ではトップを走る増田先生に、アレルギー検査の適用や考え方について講義していただきました。
皮膚病は動物病院の来院する病気の中で最も頻度の多いもので、人と同様にアレルギー性皮膚炎に罹る犬猫はその中でかなりの割合を占めています。皮膚病は病気の種類によって、発症する年齢や発症部位が異なるためにそれを理解することがとても重要です。なぜなら皮膚病の種類によってどのアレルギー検査を実施するかが決まるからです。やはり検査も闇雲に行うのでなく、基本的な皮膚病の鑑別の基で行うからこそ検査の意義があることを再認識いたしました。また除去食療法についても解説していただき、実際にご家族に説明する際にこういう流れで進めるというイメージを持つことができました。療法食をローテーションしていくという考えはなかったので目からウロコでした。
今回も新型コロナウイルス対策でウェブセミナーという形でしたが、リアルタイムで質疑応答もあり、とても有意義なセミナーでした。
T.S.